解説

最後のジャンボ迷路開催の前に感じてた思いをフェイスブックに残していました。内容がわかると思ってここに再掲載します。

30回を迎えるジャンボ迷路。いままで、いろんなことが共有できました。自分にとってとても大切な経験です。

楽しかったこと「手づくりのおもしろさ」

 紙芝居でのことです。2回目の公演が終わったとき、一人の小学生が観客として残っていました。たしか、一回目からずっといました。スタッフが声をかけると何やらもじもじしている様子なので、「ひょっとして紙芝居をやってみたいのか?」と聞くと目を輝かせて「うん」と答えが返ってきました。3回目の公演を任せたら、その小学生はどうどうとスタッフのようにマイクをつけて紙芝居をやったそうです。その話をあとで聞いたのですが、何の申し合わせもなく小学生に任せたスタッフがうれしく思います。でも、ジャンボ迷路ではこうしたことが普通に行われています。

 また、迷路は入り口から斜面で多くの人が一度に入ると危ないので、10人単位ぐらいで入場していただいていますが、そのため順番をならぶ列が長くなります。「人気のある出店に並ぶ人の列とわからない」とスタッフが聞いてきたので、急きょ段ボールに「私が迷路の最後尾です」と書いて即席のプラカードを作りました。普通の遊園地ならスタッフが持って案内しますが、スタッフの人数に余裕はありません。とっさに最後に並んでいる子どもずれのお母さんにもってもらって、「ほんとに申し訳ないですがつぎの人に順に渡してもらえませんか。」とお願いしたら笑って引き受けてくれました。20分ほどして列の最後を見に行った時は、全然別のお父さんがちゃんと持っててくれていました。ちょっと感動しました。もちろん、無料やからできると言ってしまえばそれまでです。そのために無料にしているわけではなくて、小学生の子どもたちがお金持ってなくても、遊べる一日迷路の遊園地を作っているような感覚です。最後尾のプラカードを次の人に渡していってくれたお母さんお父さんは一緒に迷路づくりに参加してくれたと思います。そんな思いが感じれたのでうれしいのです。

 当日は多くの人でごったがえしています。スタッフは一応役割を分担して持ち場に当たっていますが、毎回ぎりぎりの人数で当たっています。それもスタッフはみんな分かっているのですが、10年くらい前です。小学生は迷路で楽しめるけど幼児向けに段ボールの迷路を作ってみようかと、話すと、当時60代後半のスタッフがおもしろい、やってみようと即、話しは進み、段ボールの調達方法やいつだれがどんなのを作るか、どんな段ボールがいいかなどとんとんと会議で決まりました。手が足りない上にさらにもう一つイベントが増えました。早速ホームセンターに協力をお願いして、段ボールを確保してできたのが、段ボール迷路です。やってみると段ボール迷路は大成功。小さい子供たちは、どんどん段ボールのトンネルの中に入っていきます。何も注意しなくてもちゃんと、靴を脱いでていねいに扱ってくれます。そして自分の居場所のようにじっとしている子どももいます。幼児用の迷路のつもりが、小学生まで入っています。うまく小さな子どもと接しながら、迷路を壊さないようにお姉ちゃんたちも楽しんでいます。

 ジャンボ迷路は前日の午後から迷路を作ります。迷路づくりはスタッフだけでは人手が足りないので、出店参加の方たちや子ども会のお母さんたち、またボランティア参加の方たちに手伝ってもらっています。一方でステージでは同時に出演者のリハーサルも行います。バンドの音出しのチェックをしたり出演者との最後の打ち合わせをします。ある時迷路づくりに一緒に来ていた二人の小学生が、ステージ周りでウロウロしていて、そのうち話すると何やらひもを使った手品ができるという。最初はふざけてちらちら見せたり、二人でなれ合ったりしていましたが「明日時間作るから、ステージに出てみるか?」と言ったら一瞬目が輝いたので「よっしゃ、決まり」と言うと、真剣にそばにいた手品のできるスタッフの教えを聴きだしていました。そして、次の日には短かったけどちゃんとステージで大勢の観客の前で披露してくれましたね。うれしいですよ。ジャンボ迷路にくる子どもたちと何か一緒にできたことが。

 また、ある時オープニングに、呼び込みもかねて栂・美木多駅前まで、ミニ動物園のポニーを先頭にバトントワラーのパレードをしようということになり、動物園にポニーを借りることの話をしたらポニーは力が強すぎて暴走をしたら止めれないということで、ヤギに変わりました。ところがこのヤギ君、歩きながらやたらうんこをまき散らすくせものでして、急きょ、空いてるスタッフでちりとり部隊を編成しました。パレードの先導役のヤギ君、無事駅前までたどり着きましたが、バス停の歩道でもご覧のとおり肛門丸出しでうんこをしています。不思議です。中からいくらでもつぶつぶうんこが出てきます。それをのぞきこんでいる子どもがいます。気が付いたらこの子の気持ちと一緒になっている自分がいます。駅前の広場で一曲バトントワリングの間、この子とヤギの肛門見ていました。

 ジャンボ迷路は一般の遊園地に比べ、あけすけの手づくり遊園地です。完成されていない未完成の遊園地です。そこには人手が足りなくて一生懸命に動いているスタッフに対して、ちょっとお手伝いする参加意識みたいなのが有るのかもしれません。入場するという傍観的な意識よりも子どもと一緒に何かちょっと線を越えた参加するという楽しみがあるのかも知れません。その楽しみを子どもに何か見せてあげたり、子どもと一緒に共有できたらきっと楽しいだろうと思います。例えば段ボールの迷路なんか、大きな箱が2,3個あれば家庭でもできますよ。一緒に手づくりで工夫しながら作るだけで子どもにしたらむちゃくちゃ楽しいかも知れません。ジャンボ迷路はちょっと規模が大きくなっただけです。手づくりで楽しいことを考えながら工夫して作る思いは同じです。

 今までのジャンボ迷路は30回で終わります。形としてはなくなりますが、こんな思いはいつまでもつながっていきたいです。形なんてとらわれずまた変わればいいことです。子どもたちと共有してきたことと、これからも共有したい思いを大切にしていきたいですね。さて、最後のジャンボ迷路、スタッフのみなさん、これからまた準備に忙しくなりますね。楽しく前向きに行きましょう。そして、むちゅうになって遊ぶ子どもたちを思いながら、みんなの思いが伝わっていくフィナーレやりましょう。もちろん、子どもを真ん中に、みんさんとご一緒に。

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